11月30日(土)モニターツアー開催!【南阿蘇サイクリングツアー・地獄温泉里山編】
モニターツアー開催!【南阿蘇サイクリングツアー・地獄温泉里山編】
🚴南阿蘇が誇る温泉と水源を満喫できる自転車ツアー🚴♀️
自転車でカルデラのパノラマと紅葉を楽しみながら、阿蘇山中腹にある名湯・地獄温泉へ!
<温泉>
200年の歴史を持つ湯治の湯で心も体も癒されましょう。デトックス効果抜群の「雀の湯」は混浴ですが、水着着用になっているので、女性の方もゆっくり楽しめます。のびのびと裸で楽しみたい方は男女別の2つのお湯、内湯の「元の湯」、露天の「たまごの湯」へ。「たまごの湯」からの見晴らしは最高です。
<ランチ>
ランチは温泉で2時間たっぷりデトックスした後に。院展入選日本画家の山本小夜子さんのお店「カレーカフェはひふ」で南阿蘇の食材を使った手作りカレーを堪能していただきます。ランチは各自オーダー、実費です。写真は野菜たっぷりのはひふカレー。
<水源>
今も地域で愛されながら使われている、寺坂水源と塩井社水源に立ち寄ります。
地獄温泉、塩井社水源、カレーカフェはひふはいずれも、熊本地震で被害を受けたところです。復興に向かって前進している様子からも元気をもらえますよ!
<E-bikeなら>
E-bike=電動アシストロードバイクなら、急な坂道もスイスイ登れます。自力ではハードな地獄温泉への坂道も、自転車で登れちゃいます。あなたにもその爽快感をぜひ味わって欲しい!
<コースの概要>
前回の「7つの水源巡り」よりも走行距離と登りが長いコースです。
標高差:360m
走行距離:約24km
<詳細>
11月30日(土) 10:00-16:00
集合解散場所:あそ望の郷くぎの・ツアープラザみなみあそ
(日程)
10:00 あそ望の郷くぎの集合
小池水源・長野神楽殿&長野神社経由
11:30 地獄温泉着
13:30 地獄温泉発
13:50 ランチ@カレーカフェはひふ
15:00 塩井社水源
15:40 あそ望の郷くぎの着、アンケート記入
16:00 解散
(確認事項)
*ドリンクボトルをプレゼント。
*混浴の「雀の湯」に入る方は水着をお持ちください。ない方は現地で湯浴み着を購入できます。
*ランチは各自オーダー、実費です。
参加費:モニターツアー特別価格 4,000円
(自転車レンタル料、入浴料、保険代込。来春からは8,000円を予定しています)
定員:6名
最低催行人数:2名
<お申し込み>
こちらのフォームからご連絡ください。 南阿蘇・水源サイクリングツアー 参加申込
紅葉が美しいコースの様子はこちらから! http:// https://youtu.be/0OWeORpwddA
【半日ツアー】白川水源コース
南阿蘇の水源の魅力を手軽に楽しめる水源巡り半日コース
水の流れには、見ているだけで、音を聞くだけで癒されるような独特の力を感じますね。透明な水が池の底から湧き上がる南阿蘇の湧水群は、心も体も解きほぐされるような柔らかな時間を私たちに与えてくれます。南阿蘇サイクリングツアー②半日コース「白川水源と3つの水源巡り」は、たくさんの人が訪れる「白川水源」とその周辺の3つの湧き水を巡りながら水との新しい関係を結ぶ自転車の旅。気軽に参加できる半日ツアーです。
火山と神話を楽しむ「3つの水源」はこんなところ
阿蘇の、いえいえ熊本の湧き水は、阿蘇の噴火によってもたらされた火山の恵み。そして火山と湧き水にはいろんな神話や伝承が残っています。水源を巡りながら今に伝わるお話をお伝えし、自然と人の関わりについてゆっくりと思いを馳せていきます。物語を知るとお水もさらに美味しくなるはず。それぞれの水源の水の違いをじっくり味わってみてください。
小池水源
周囲を水田に囲まれた田園地帯にあり、すぐそばを南阿蘇鉄道が走っています。池のそばには水神様の像が祀られていていて、周囲には水路回収記念碑や猿田彦の道標などが建てられています。
吉田城御献上汲場
戦国時代の南阿蘇地域には4つの城がありました。その中で吉田主水頭(もんどのかみ)が治めていたのが吉田城です。そして、吉田城で使用する水をまかなっていたのがこの水源。現在も地域の人達の手で綺麗に手入れされています。「ハロイサイト」という成分が多いのが特徴。
白川水源と白川吉見神社
南阿蘇の湧水群の中で最も多くの人が訪れる白川水源。湧水量は毎分60tあり、川底から水が湧き上がる様子が綺麗に見えます。白川吉見神社は「国龍大明神:くにたつだいみょうじん」と「罔象女命:みずはのめのみこと」を祀っていて、高森町にある日下部吉見神社や阿蘇神社ともゆかりの深い神社です。江戸時代に肥後細川藩の命令で社が造営された歴史もあり、古くから広く知られた湧水地でした。
明神池名水公園と群塚(むれづか)社
明神池には切ない河童の伝説、群塚神社には近くの吉田城主の奥方が子宝祈願に通ったお話などがあり、なにかとキュンとする話題が尽きない明神池名水公園。神社には「水波能女命:みずはのめのみこと」「國常立尊:くにとこたちのみこと」「國挟土尊:くにのさづちのみこと」が祀られていて、境内には磐座も残っています。
清々しい空気と清らかな流れに心洗われる時間。
ぜひ南阿蘇にいらしてくださいね。
ツアー詳細
<日程> 13:30出発、16:00帰着
*天候や参加者の状態によって予定時間より早く終了する場合もあります。
*開催日はお問い合わせください。
<集合解散場所> あそ望の郷くぎの「観光案内所」
<訪問先> 小池水源→吉田城御献上汲場→白川水源→妙見池名水公園
<参加費> 4,000円(自転車レンタル代・保険代込)
*水汲み用ウォーターボトルを1本プレゼント❣️
<対象> 中学生以上(大人用自転車に乗れる人)
<定員> 6名
<最低催行人数> 2名
<貸出自転車> e-BIKE(アシスト付きロードバイク)、またはアシスト付きママチャリ
<移動距離> 約8km
<ツアーガイド>
さわだけいこ
アウトドア大好き❤️ネイチャーガイド。山好き川好き、阿蘇大好き。九州の自然の中で遊びながら、地域の暮らしと自然環境、歴史の関わりを見つけることや、持続可能な暮らしの実験と発信がライフワーク。阿蘇ジオガイド協会、阿蘇火山博物館ガイドセンター登録ガイド、南阿蘇村教育旅行認定ガイドの他、子ども自然体験活動の講師、地域通訳案内士、ライター・編集者としても活動中。高森町在住。
<お問い合わせ・お申し込み>
kcosawada@gmail.comにメッセージ、または090-3613-6262にお電話ください。
<1日コースはこちらから>
人気の水源巡りを自転車で・半日コースは11月22日(金)開催!「白川水源と3つの水源巡り」
南阿蘇サイクリングツアー②半日コース「白川水源と3つの水源巡り」
カルデラのパノラマビューを楽しみながらアシスト付き自転車で田園地帯を走り抜け、水源を巡り、阿蘇の自然、神話や歴史に触れるサイクリングツアー。リクエストにお応えして、半日コースをご準備しました。11月22日(金)に開催決定です!
<コースの概要>
阿蘇カルデラを体感できるパノラマビューの田園地帯を走りながら、水源や史跡に立ち寄り、火山が生んだ恵みや神話、阿蘇の暮らしなどをお話ししていきます。水源にはそれぞれの歴史があり、地質の違いから味も異なります。阿蘇の歴史や神話に思いを馳せつつ、飲み比べてみるのもおもしろいですよ。持ち帰り用にペットボトルや水筒などをお持ちいただくと、より楽しめるのでオススメです。阿蘇の自然に包まれる心地よい時間を過ごしてみませんか?
水源の詳しい情報はこちらから
ツアー詳細
<日程> 11月22日(金)13:00集合、16:00解散
*天候や参加者の状態によって予定時間より早く終了する場合もあります。
<解散集合場所> あそ望の郷くぎの「観光案内所」
<訪問先> 小池水源→吉田城御献上汲場→白川水源
<参加費>(自転車レンタル代・保険代込) 4000円
*水汲み用ウォーターボトルを1本プレゼント❣️
<対象> 中学生以上(大人用自転車に乗れる人)
<定員> 6名
<最低催行人数> 2名
<貸出自転車> e-BIKE(アシスト付きロードバイク)、またはアシスト付きママチャリ
<移動距離> 約8km
<お問い合わせ・お申し込み>
kcosawada@gmail.comにメッセージ、または090-3613-6262にお電話ください。
<ツアーガイド>
さわだけいこ
アウトドア大好き❤️ネイチャーガイド。山好き川好き、阿蘇大好き。九州の自然の中で遊びながら、地域の暮らしと自然環境、歴史の関わりを見つけることや、持続可能な暮らしの実験と発信がライフワーク。阿蘇ジオガイド協会、阿蘇火山博物館ガイドセンター登録ガイド、南阿蘇村教育旅行認定ガイドの他、子ども自然体験活動の講師、ライター・編集者としても活動中。高森町在住。
<1日コースはこちら>
水源と阿蘇の暮らしを体感する自転車の旅1日コース・11月23日(土)開催決定!「7つの水源巡り〜火山と神話と湧き水と〜」
南阿蘇サイクリングツアー①1日コース「7つの水源巡り〜火山と神話と湧き水と〜」
カルデラのパノラマビューを楽しみながらアシスト付き自転車で田園地帯を走り抜け、水源を巡り、阿蘇の自然、神話や歴史に触れる1日ツアー。ご好評いただき11月23日(土)開催決定!
<コースの概要>
道の駅「あそ望の郷くぎの」から、江戸時代に作られた水路「保木下井出」をさかのぼって水源の旅に出発! 車通りの少ない田園地帯を走りながら水源や史跡に立ち寄り、火山が生んだ恵みや神話、阿蘇の暮らしなどをお話ししていきます。水源にはそれぞれの歴史があり、地質の違いから味も異なります。阿蘇の歴史や神話に思いを馳せつつ、飲み比べてみるのもおもしろいですよ。水汲み用ウォーターボトルを1本プレゼントしますが、ペットボトルや水筒などをお持ちいただくと、より楽しめてオススメです。阿蘇の自然に包まれる心地よい時間を過ごしてみませんか?
ツアー詳細
<日程> 11月23日(土)9:30集合、16:00解散
*天候や参加者の状態によって予定時間より早く終了する場合もあります。
<訪問先> 妙見神社の池→竹崎水源→白川水源→明神池名水公園→吉田城御献上汲場→小池水源→池の川水源
<参加費> 7000円(自転車レンタル代・保険代込)
昼食代実費(明神そば・1000円前後)
*水汲み用ウォーターボトルを1本プレゼント❣️
<対象> 中学生以上(大人用自転車に乗れる人)
<定員> 6名
<最低催行人数> 2名
<貸出自転車> e-BIKE(アシスト付きロードバイク)、またはアシスト付きママチャリ
<移動距離> 約15 km
<ツアーガイド>
さわだけいこ
アウトドア大好き❤️ネイチャーガイド。山好き川好き、阿蘇大好き。九州の自然の中で遊びながら、地域の暮らしと自然環境、歴史の関わりを見つけることや、持続可能な暮らしの実験と発信がライフワーク。阿蘇ジオガイド協会、阿蘇火山博物館ガイドセンター登録ガイド、南阿蘇村教育旅行認定ガイドの他、子ども自然体験活動の講師、ライター・編集者としても活動中。高森町在住。
<お問い合わせ・お申し込み>
kcosawada@gmail.comにメッセージ、または090-3613-6262にお電話ください。
<水源の詳細はこちら>
<モニターツアーの様子>
お気に入りのMy 水源を見つけよう! 7つの水源巡りモニターツアーご報告 - breathe in nature
<半日コースは22日(金)開催です!>
お気に入りのMy 水源を見つけよう! 7つの水源巡りモニターツアーご報告
10月22日(祝)、見事なくらいな秋晴れの日に、南阿蘇サイクリングツアー初のモニターツアーを開催しました!
阿蘇の歴史や神話を聴きながら、お気に入りの水を探す7つの水源の旅
コースはA:1日コース、B:半日コースの2つ。私はAの担当で、約15kmを走る「7つの水源巡り〜火山と神話と湧き水」を開催しました。おかげさまで満員御礼🎊。秋晴れのサイコーのコンディションの日に、集合場所の「あそ望の郷くぎの」に集まってきたのはこの5人のみなさんです。
最年少はお母さんと一緒に参加した中学1年生の女の子。ノリがよくて元気な兄さん姉さん達に囲まれての自転車旅です。
まず最初に、私から水汲み用のボトルを1つプレゼント。7つの水源の水を味見してお気に入りの水を見つけ、このボトルに入れてお土産に持って帰ってもらうのが狙いです。果たしてみんなのMy水源は見つかるのか?! そしていよいよ、ここから先は自転車版ブラタモリがスタート(笑)。コース上にある史跡に止まり、地理歴史神話を絡めた地域のお話をしながら水源を巡って行きます。
それでは、いざ、出発!!イエーーーイ👍
まず最初に出会ったのが、「本田遺跡」の記念碑。ここは旧久石小学校跡の片隅なのですが、なんとここでは、縄文時代から中世までの遺跡が発掘されていたんですね。
実は 、出発地点のあそ望の郷くぎののそばにあるパークゴルフ場には古墳が残されているんですが、そこには、縄文時代から古墳時代までのお墓と集落の跡が発掘調査でみつかっています。阿蘇のカルデラはかつて、大きな湖でした。それが、カルデラを取り囲む外輪山に亀裂が入って中の水が流れ出し、長い年月をかけて、今のような人が住める場所に変化していきました。北側の湖は1万年前頃から、南側の湖は3万年前頃から水がなくなったといわれています。縄文時代は1万3千年くらい前から始まったと考えられていますが、その頃にはこの近くで人の営みが始まっていたということでしょうね。
「縄文人もこんなふうに噴火を眺めていたのかもしれないなあー」
なーんて思うと、いつもの風景が変わって見えてくるから不思議です😊。
カルデラの亀裂には色々と面白い話があるのですが、それを説明していると長〜〜くなるので現地でのお楽しみ❤️にとっておいて、先に進みますね。
1)妙見神社の池
最初の水源は「妙見神社の池」。こちらの池には水神様と天神様が祀られています。妙見信仰は日本の各地で見られるのですが、熊本では水神として祀られているところが多くあり、それもまた興味深いところなんですよねー。ここの水は硬度が低い超軟水と言われています。
池の底から湧き上がる様子や水紋は綺麗だし、見ているだけでなんか、おもしろいんですよね。思わずシャッターを押しちゃう気持ち、わかるなー。
このコースはまず、江戸時代に作られた水路「保木下井出」沿いの道を進んでいきます。
左手に阿蘇五岳の絶景、右手に透明な水の流れを見ながら進む癒しの道が続いていますが、実はこの水路、次に向かう湧水地が出発点になっているんです。その前に、秘密の場所にご案内。実はここ、ほぼ水平に作られている水路なのに流れがむちゃくちゃ早い! 早いと思うと足をつけてみたくなる! ところですが、流されちゃいそうな勢いなので、ちょっとだけ(笑)。そして、この水量の秘密を探りに先を急ぎます。
・・・と、その前に、噴火している中岳をバックにみんなで記念写真😆
水路沿いから県道28号線に出てしばらく進むと、保木下井出をつくた片山松翁さんのでっかい記念碑が。なんと、私財を投げ打って水路工事をしたそうです。この大きさが、この地域の人達に与えた影響の大きさを物語っていますね。
振り返ってみと絶景の阿蘇五岳(パノラマ撮影の間に車が消えてます・笑)。
これはもう、飛ぶしかないでしょう!!!!!😝
2)竹崎水源
そしてこれが2番目の水源、毎分120 t の湧水量を誇る「竹崎水源」です。シーンとした林の中で、滔々と水が湧き出しています。この竹崎水源のすぐ下に保木下井出の取水口があり、久木野地域の350haの田んぼを潤しています。湧き上がる水の美しさと勢いがすごい。
3)白川水源
それから白川を渡り、いよいよ今日の3番目、水源人気No.1の「白川水源」へと向かいます。 まずは「白川吉見神社」にご挨拶。この神社は古くから水の神様「罔象女命(みずはのめのみこと)」を祀っている神社です。もう一人の主祭神に「国龍命(くにたつのみこと)」という、高森町にある「草部吉見神社」の神様を祀っています。この神様は阿蘇神社の主祭神「健磐龍命(たけいわたつのみこと)」の奥さん「阿蘇津媛」のお父さん。阿蘇神社の末社にもなっていて、両社と所縁の深い神社になっています。江戸時代になると、細川藩が、熊本平野を流れる白川の源流部としてここを祀り、神社を建立したそうで、古くから広く知られた場所だったようです。
さてさて、お味の程は?
4)明神池名水公園
お昼は4番目の水源「明神池名水公園」のそばの明神蕎麦。蕎麦だけでなく何もかもが美味すぎた! ざる蕎麦膳にはとろろご飯と胡麻豆腐、漬物、蕎麦ぜんざいが付いてきます。温かいお蕎麦のかけ蕎麦膳はごぼ天付きに。
この蕎麦ぜんざいの至福感ったらもう!
鴨南ばん蕎麦や地鶏南ばん蕎麦の単品に、人気のごぼ天をつけるのもオススメ。
あまりの美味しさと満腹感に水の味を忘れる一行でしたが、ここはまだ折り返し地点。そして忘れちゃいけない、まだここの水を飲んでいない!!🤣 そんなわけで、まずは明神池のこれまたそばにある「群塚社(むれづかしゃ)」にお参りし、それから池へと向かいました。
この神社には子授けや子育ての伝説があるのですが、今回は、ここが古い形態が残っている昔からある神社だということを強調してお伝えしておきましょう。
まずは磐座。本殿の奥に鎮座しています。古くから祀られてきたものだと思いますが、安土桃山時代の天正年間(1573-1593年)、この近くにあった吉田城城主が子宝に恵まれるように祈願したことから、誕生石という呼び名があるそうです。神社には相撲の土俵や江戸時代(明和4年、1768年)の銘がある石灯篭、古いものを残しながら補修を重ねている拝殿や本殿からも、時代を超えて大事にされてきたことが伝わってきます。
そして、祭神はこちら。白川吉見神社と同じ「みずはのめのみこと」があります。文字が違いますが2つとも同じ神様を表していて、白川吉見神社は「日本書紀」の表記、群塚社は神社によくある写真のような表記になっています。
明神池は底のあちこちところから水が湧き出していて、3つのパートに分かれています。一番大きなところには、神様を怒らせて追放されてしまった夫の帰りを待つ女河童さんの像が。切ない物語が残っているんですよねー。
2番目に大きなところは、錦鯉が泳ぐ湧水エリア。
そして一番小さいことろが、飲料用の湧き水を汲むところ。森の空気感とキラキラと光る水がとても綺麗です。この水は、子どもができなかった吉田城主の奥方が子宝に恵まれたことから、誕生水と呼ばれているとか。
今も広くて心地よい公園になっていますが、水害で埋まって規模が小さくなったそうです。昔はあと2つ池があったということですから、相当な広さだったんでしょうね。群塚という名前から、古墳だったという説もありますが、はっきりしたことはわかっていません。
5)吉田城御献水汲場
さてさて、お腹もこなれてきたところで、5番目の水源「吉田城御献水汲場(よしだじょうごけんすいくみば)」へと進みましょう。吉田城跡のすぐ近くにあるこの場所は、今も地域の人達が綺麗に手入れをされて、大事にされています。小さな水源ですが水の湧き出る様子がよく分かっておもしろいです。ここは「ハロイサイト」という成分が多く、神戸の灘の湧き水と近い成分だということですが、さてさてお味の方は?😃
ここにはエリア分けの図が貼ってあって、水汲み場は絶対汚してはいけないところ、水汲み場から流れ出す水路は物を洗うために使ってよいと書いてあります。それを見て、今度こそ足をつける人(笑)。
手をつけて水の流れを味わってみる人。
それぞれの楽しみ方をしていると、上の線路をトロッコ列車が走って行きました。車内アナウンスでは「白川水源は人気がありますが、私はここの水の方が美味しいと思います!」と流れてきました。やるなあ、南阿蘇鉄道(笑)! さてさて、5人の判定はどうでしょうか?
6)小池水源
6番目の水源は、「小池(おいけ)水源」。こちらは農業用水によく使われている水源で、池のそばには水門があり、道路の下を水路が走っています。こちらは池の奥に水神様が祀られています。
生い茂る木々から葉っぱや花の名残が落ちて水面に浮かんでいましたが、綺麗な水をすくってテイスティング。
そのあとは・・・、広い池に飛び込みたくなる人達😅
水源のすぐそばには駅があり、東屋で休憩していると先ほどのトロッコ列車が折り返して高森方面へと進んでいくのが見えました。トコッロ列車はなんだか和んでいいですねー。さてさて、いよいよ水源巡りも残り1つです!
小池水源を出て線路を越えると田んぼに囲まれたパノラマビューの中を進みます。こんな気持ちのいいところ、思いっきり走らないではいられない! というわけで、車が通らない間にスプリントタイムを楽しみました。
www.youtube.com そしていよいよ、最後の水源へと向かいます。
7)池の川水源
7番目の水源は「池の川水源」。幹線道路沿いにあり、たくさんの人が水を汲みに訪れる場所です。水汲み場には兜石という2つの石があり、これが水で隠れる年は雨が多くて凶作、見えている年は晴れが多く豊作という言い伝えがあります。農業に深く携わっている池なんですね。奥にある神社は「岩下神社」。以前は「第三妙見」という名前で呼ばれていたそうで、ここも水に所縁のある名前になっています。
神社前の池底は水が湧き上がる様子がよく見えてとても綺麗です。
My水源はココだ!
さてさて、こうして7つの水源を巡ってあそ望の郷久木野に帰ってきた一行。気になるお気に入りを聞いてみると
1位 竹崎水源(2票)
2位 妙見神社の池、白川水源(1票)
特別賞 決められない(1票)
でした! みなさん結構、ミネラル分が少なめの柔らかい口当たりのお水の方を選ばれた印象ですね。それぞれ違う感想なのもおもしろいですねー。日常の中で水の味をゆっくり味わう時間はなかなか取れないものですが、南阿蘇のパノラマの開放的な風景とのんびりとした空気の中なら、ゆっくり味わう時間と心のゆとりが持てますよ😊。
ぜひ、遊びに来て下さいね。南阿蘇でお待ちしてまーーーす!
(益城町からやってきたサイクリストのお兄さんも加わって、みんなで記念写真😃)
参加者のみなさん、ありがとうございました!
ツアーの概要はこちら
【1日ツアー】7つの水源巡り〜火山と神話と湧き水と〜(水源紹介)
そこにいるだけで気持ちいい。人はなぜ水に癒されるの?
水の流れには、見ているだけで、音を聞くだけで癒されるような独特の力を感じますね。水道のない時代、人は水のある場所を求めて住まいを作り、暮らしを作っていました。当時の人達にとって水は命の源でした。そしてそれは、暮らし方が変わった今でも、生き物としての私達にとっては何も変わっていないんですよね。
私達が水に癒しを感じるのは、無意識のうちに湧き上がる、細胞の記憶、本能のスイッチのようなものかもしれません。
そして、透明な水が池の底から湧き上がる南阿蘇の湧水群は、心も体も解きほぐされるような柔らかな時間を私たちに与えてくれます。南阿蘇サイクリングツアー「7つの水源巡り〜火山と神話と湧き水と〜」では、7つの湧き水をテーマに、それぞれの湧水地と関連している神話や歴史、火山と自然環境などについてお話し、水との新しい関係を結んでいきたいと思っています。
火山と神話を楽しむ「7つの水源」はこんなところ
阿蘇の、いえいえ熊本の湧き水は、阿蘇の噴火によってもたらされた火山の恵み。そして火山と湧き水にはいろんな神話や伝承が残っています。水源を巡りながら今に伝わるお話をお伝えし、自然と人の関わりについてゆっくりと思いを馳せていきます。物語を知るとお水もさらに美味しくなるはず。それぞれの水源の水の違いをじっくり味わってみてください。
妙見神社の池
地元の人から「妙見さん」と呼ばれて親しまれている小さな水源。池のそばに2つの小さな社があり、水神様と天神様が祀られています。
竹崎水源
毎分120tの水が湧き出す命の泉。久木野地区の350haの田畑を潤していて、保木下井出はここから始まっています。竹林の中に隠れるようにひっそりとある水源ですが、湧き出す水の躍動感が素晴らしく、静かで癒される場所です。
白川水源と白川吉見神社
南阿蘇の湧水群の中で最も多くの人が訪れる白川水源。湧水量は毎分60tあり、川底から水が湧き上がる様子が綺麗に見えます。白川吉見神社は「国龍大明神:くにたつだいみょうじん」と「罔象女命:みずはのめのみこと」を祀っていて、高森町にある日下部吉見神社や阿蘇神社ともゆかりの深い神社です。江戸時代に肥後細川藩の命令で社が造営された歴史もあり、古くから広く知られた湧水地でした。
明神池名水公園と群塚(むれづか)社 明神池には切ない河童の伝説、群塚神社には近くの吉田城主の奥方が子宝祈願に通ったなどがあり、なにかとキュンとするお話がある明神池名水公園。神社には「水波能女命:みずはのめのみこと」「國常立尊:くにとこたちのみこと」「國挟土尊:くにのさづちのみこと」が祀られていて、境内には磐座も残っています。
吉田城御献上汲場
戦国時代の南阿蘇地域には4つの城がありました。その中で吉田主水頭(もんどのかみ)が治めていたのが吉田城です。そして、吉田城で使用する水をまかなっていたのがこの水源。現在も地域の人達の手で綺麗に手入れされています。「ハロイサイト」という成分が多いのが特徴。
小池水源
周囲を水田に囲まれた田園地帯にあり、すぐそばを南阿蘇鉄道が走っています。池のそばには水神様の像が祀られていていて、周囲には水路回収記念碑や猿田彦の道標などが建てられています。
池の川水源
三年妙見と呼ばれていた岩下神社の参道脇にある水源。水場には「兜石」と呼ばれる2つの石があり、水量が多く石が見えなくなると雨が続いて凶作になり、見えている年は日年(ひどし)で豊作になるという言い伝えがあります。
江戸時代の水路が癒しの道に
サイクリングのスタートは水路沿いの小道から始まります。午前中は、この水路の始まりの竹崎水源まで遡り、それから白川を渡って白川水源、明神池名水公園へと進みます。
保木下井出
疎水100選にも選ばれている水路です。江戸時代に作られたもので、竹崎水源から引き込んだ水は現在も久木野地区の広い範囲でなくてはならない大事な水として活用されています。水路沿いの風景にも風情があり、自転車で走るととても気持ちのよい道が続いています。
エネルギッシュな噴火風景を見るのも今オススメの楽しみ方。
清々しい空気と清らかな流れに心洗われる時間。
ぜひ南阿蘇にいらしてくださいね。
ツアー詳細
<日程>
10:00集合、16:00解散
*天候や参加者の状態によって予定時間より早く終了する場合もあります。
*開催日はお問い合わせください。
<訪問先> 妙見神社の池→竹崎水源→白川水源→明神池名水公園→吉田城御献上汲場→小池水源→池の川水源
<参加費> 1名の場合:15,000円/人
2名以上:8,000円/人
*自転車レンタル代・保険代込
*水汲み用ウォーターボトルを1本プレゼント❣️
<対象> 中学生以上(大人用自転車に乗れる人)
<定員> 5名
<最低催行人数> 1名
<貸出自転車> e-BIKE(アシスト付きクロスバイク)、またはアシスト付きママチャリ
<移動距離> 約15km
<お問い合わせ・お申し込み>
kcosawada@gmail.comにメッセージ、または090-3613-6262にお電話ください。
<ツアーガイド>
さわだけいこ
アウトドア大好き❤️ネイチャーガイド。山好き川好き、阿蘇大好き。九州の自然の中で遊びながら、地域の暮らしと自然環境、歴史の関わりを見つけることや、持続可能な暮らしの実験と発信がライフワーク。阿蘇ジオガイド協会、阿蘇火山博物館ガイドセンター登録ガイド、南阿蘇村教育旅行認定ガイドの他、子ども自然体験活動の講師、ライター・編集者としても活動中。高森町在住。
<ツアーの詳細はこちらから>
【1日ツアー】7つの水源巡り〜火山と神話と湧き水と〜 概要
南阿蘇サイクリングツアー「7つの水源巡り〜火山と神話と湧き水と〜」
カルデラのパノラマビューを楽しみながらアシスト付き自転車で田園地帯を走り抜け、水源を巡り、阿蘇の自然、神話や歴史に触れる1日ツアーです。
道の駅「あそ望の郷くぎの」から、江戸時代に作られた水路「保木下井出」をさかのぼって水源の旅に出発! 車通りの少ない田園地帯を走りながら水源や史跡に立ち寄り、火山が生んだ恵みや神話、阿蘇の暮らしなどをお話ししていきます。水源にはそれぞれの歴史があり、地質の違いから味も異なります。阿蘇の歴史や神話に思いを馳せつつ、飲み比べてみるのもおもしろいですよ。持ち帰り用にペットボトルや水筒などをお持ちいただくと、より楽しめるのでオススメです。阿蘇の自然に包まれる心地よい時間を過ごしてみませんか?
<日程> 10:00 集合、16:00解散
<集合、解散場所> あそ望の郷くぎの集合
<訪問先> 妙見神社の池→竹崎水源→白川水源→明神池名水公園→吉田城御献上汲場→小池水源→池の川水源
<参加費> 8,000円(自転車レンタル料金、保険代込)、昼食代実費
<対象> 中学生以上(大人用自転車に乗れる人)
<貸出自転車> e-BIKE(アシスト付クロスバイク)、またはアシスト付きママチャリ
<移動距離> 約15 km
<ツアーガイド>
さわだけいこ
アウトドア大好き❤️ネイチャーガイド。山好き川好き、阿蘇大好き。九州の自然の中で遊びながら、地域の暮らしと自然環境、歴史の関わりを見つけることや、持続可能な暮らしの実験と発信がライフワーク。阿蘇ジオガイド協会、阿蘇火山博物館ガイドセンター登録ガイド、南阿蘇村教育旅行認定ガイドの他、子ども自然体験活動の講師、地域通訳案内士、ライター・編集者としても活動中。高森町在住。
<お問い合わせ・お申し込み>
kcosawada@gmail.comにメッセージ、または090-3613-6262にお電話ください。
<美しい水源の写真はこちらで見られます>